見本市に行こう!!

見本市に行こう!!

車の見本市も盛んです

開催当初は夢の世界にいるようだった

バイクの見本市の話をしたら、やはり次に車の見本市についても少し話をしておこう。車というものが誕生してから既に1世紀以上の時間が経過している。古代期においては人間の足として馬が活用され、その後人力車や馬車といったものが広く流通するようになったが、馬以外のものを導入したことにおいて最大の欠点が生じた。というより、人間の力だったら人一人運べるにしても限界があるんじゃね? といった疑問に誰もが立ちはだかったことだろう。しかし便利だからという理由で利用し続けてきたが、そんな中で革新的ともいえる最新式の移動手段として車が登場する。

産業革命における開発の中で、個人的に開発されて良かったなぁと言える代物ではないだろうか。といっても筆者はそこまで車に対して固執しているわけではないが、最低限その必要性は見出している。だが人によっては車のフォルムとデザイン、そして全体的なカラーリングから運転したときのハンドルの持ち心地、座席の座り心地といった点を重視している人もいるだろう。こだわりを追求していけば日本人というものは非常にうるさい。単純に移動出来ればいいだけではないだろうかと思っている人からすればその程度なのかもしれない、しかし大変な車好きともなれば車に対する愛着信は計り知れない。だがその点についても冷静に指摘させてもらうと、一大あたりに掛かるお金が最低でも安くて10万円単位、妥協ラインで100万円単位という値段だからだろう。一括で買うにしても、ローンで買うにしてもだ、それだけの大金を注ぎ込んで購入した車に愛情を持たない人はいないだろう。買った本人はそうだが、家族がいる場合にしてみれば運転しやすいかどうか、乗っているだけにしてみれば心地いいかどうか、といった点に集約されているため、その温度差を感じ取ると切なくなってしまうのも微妙に理解できてしまうのでやるせない。

そんな車図気にとってはまさに夢のパレードとも言えるイベントが開催されている。自動車開発の先端を行く日本のトップ企業はもちろん、世界で活躍している有数のメーカーが最新鋭の技術や車のデザインなどを披露する見本市でもある『東京モーターショー』も有名なところだ。

名前だけなら聞いたことがある人も大勢いるだろう、何しろ現代社会にとって車はもはや移動ツールとしては必要不可欠な手段となっているため、必然と興味が沸く人は大いに決まっている。それが例え普段家の自動車に対して文句ばかり言っている女性だったりしてもだ、見本市に来るとアレを買いたいなぁと思いながら、少ない年収をじっとりと睨み付ける様に増やせないものかという、また別の意味で圧力が掛かりそうな模様が繰り広げられていそうだが、それはそれだ。このイベント、今でこそ日本もその知名度を広げており、メディアなどにも報道されて開催状況などを伝えてくれるときもあるが、開催したばかりの頃、出展されていた乗用車の台数はなんと僅か『17台』しか出ていなかったという。見本市というよりは、完全にオークション会場に出展されている品物か、どこか近所でお店を構えているような面持ちだったという。

それもそうだ、第1回開催されたモーターショーは今から60年前となり、その頃の車の料金は軽く見積もっても1,000万円を余裕で超えるほどの値段で取引されていた。そんなものを当時の人々が購入するなど夢物語に等しい行いとして見られていた。しかし夢は現実として、今では誰もが少しばかりの金銭的負担を強いることで手に入れることが出来るまでに値下がりをしている。それだけ車というものが当時から大きな将来性を持っていた事は、当時の誰もが理解していた。そしてモーターショーは現在まで継続して開催される大型自動車イベントとして数えられるようになっていった。

来場者数の推移

そんな東京モーターショーだが、開催1回目の来場者から現在までの来場者数がどれほどのものだったのかについて分析していこう。そもそも肝心の第1回目にはどれ程の人がこれ見よがしと訪れたのかというと、なんと開催10日間で約55万人という人々が車を見たいとして押し寄せたという。どれ程高くて手が届かないとはいっても、一度はその目に焼き付けておこうとしたのだろう。それから毎年1回の開催に多くの人々が我先に押し寄せるようになり、その数も年々増加して行き、やがて現代になるとその数は低迷することになる。少しピックアップしつつ、当時の状況を踏まえて考察をしてみよう。

モーターショーのあゆみ

  • 第1回 1954年開催:547,000人
  • 第9回 1962年開催:1,049,100人
  • 第17回 1970年開催:1,452,900人
  • 第29回 1991年開催:2,018,500人
  • 第39回 2005年開催:1,512,100人
  • 第43回 2013年開催:902,800人

このようになっている。モーターショーは1973年の第20回開催までは毎年開催されていったが、その後2年に1回のペースで催されていった。来場者数についてだが、9年後にはついに100万人という大台に突入すると、そこから一時期100万人を切るときもあったが、安定して大勢の人々が押し寄せていた。この頃日本は丁度高度経済成長期の最中だったこともあり、車を使用する人の数も増えていった事が、モーターショーに興味を示す人を沢山輩出して行ったのだろう。そんな折オイルショックなどの世界情勢に左右されるなどして来場者が減るときもあったが、その次の開催には隆盛を取り戻して、結果バブル経済が崩壊する前後に開催された29回にはモーターショーの歴史として200万人という大台に乗り上げることとなった。

90年代になってからもモーターショーの来場者数は100万人以上訪れていたが、2000年代に入ると商用車だけを紹介しているモーターショーの開催だったりしたため、人数が100万人を割るときもあり、またここ数年では来場者数が100万に届かない状況となっている。それだけ私達の暮らしに浸透しきっている車という存在を今更、と思っている人もいるかもしれません。ただここ数年はリーマンショック、東日本大震災といったとてもではないが見本市を開催しているような状況ではない出来事が頻発した事が、一番大きな原因として考えられる。今でも盛んに訪れてはイベントを心行くまで楽しんでいる人もいるので、安定した人の数を見込めるイベントとしては日本でも最大級といえるだろう。

内情を察すると人がこなければそれだけ需要に見合った活動をイベント内で披露することが出来ないという実情もあるはず。そういう意味では何かしらの事件が発生したとしても開催にこぎつけているのを見ると、日本としても、また世界の企業としても外す事のできないイベントとして価値が見出されていると言い切れるのかもしれない。