見本市に行こう!!

見本市に行こう!!

開催場所について

主要会場としては2ヵ所

見本市が開催されることになると決まって同一の会場で毎年開催されているが、そうすると決まって会場周辺には経済効果という第一念頭は置いて、さらに見本市に参加する人々の利便性を考慮するとなった場合を考えなくてはならない。時代を通して会場周辺には様々な施設が構築されるようになり、日本でも主な見本市の会場となっている近隣にはホテルや飲食店といった物が経営している。こうした主要となる見本市の会場は世界のどこにでも存在しているが、こうした会場の事を『コンベンション・センター』と呼ばれる、展示会や会議を行う複合施設だ。日本にももちろん用意されており、主な開催会場として指名されているのは『東京国際展示場』と『幕張メッセ』が、主な見本市の主要会場として利用されている。

どちらとも施設としての名前だけなら聞いた事があるという人が多いだろう。これらの会場は年間数えるのも一苦労することとなる見本市を毎年開催しており、その他の催し事においても頻繁に利用されているなどしているため、大半の人々が東京国際展示場や幕張メッセといった施設に足を運んだ事はあるだろう。だが日本でも最大規模となっているコンベンションセンターについては最近物議を醸し出しているという。その理由には、会場の広さが最も大きく関係している。

アレだけ広いと感じるのに、世界でも68位

東京国際展示場、一般的はもしかしたら東京ビッグサイトと称したほうが分かりやすいかもしれない。この会場を訪れたことがある人は分かっていると思うが、面積だけでも非常に広大なものとなっている。会場としてはもちろん、周辺までを含めたらその規模はどれ程のものになるのかなど見当も付かない。このビッグサイトは展示面積が8万平方メートルという、もはや数字で言われてもどのくらいなのか想像もつかないような広さだ。筆者も定期的にこちらに足を運ぶ用事があるのだが、毎回思うのはこれだけ広かったら誰もいない中で騒ぐのは気持ちがいいだろうなぁと言う、よく分からない点で関心を覚えたこともある。

ただこれだけ広いビッグサイトも日本最大と言われながら世界基準として考えた場合には、何と世界でもその規模は『68位』というのが事実として突きつけられる。8万平方メートルもあれば十分すぎるのではと思うが、そこは海外というものだ。上には上が当然のように凛としてその存在感を象徴している、日本が島国という問題もだが実際に世界規模ではどのくらいが見本市の会場として適しているのかというと、極端な話で広ければそれに越したことはない。そんな中で、世界基準で最も巨大と称されているコンベンションセンターを有しているのはドイツにある、『ハノーバー国際見本市会場』が世界で一番広大な見本市の会場としてその名が知られている。広さとしては大体47万平方メートルとなっている、言葉にしても数字にしてもイマイチ理解しにくいと思う。筆者も漠然と出しか想像することはできない上、オマケに100万平方メートルといわれてもそれがどの程度の広さなのか理解出来る人は中々いないと思う。

日本のビッグサイトとこのハノーバー国際見本市会場とは正直比較にはならない、だが見本市を開催するにはこれだけの広さを有していなければ正直なところ意味を成さないという。只でさえ国内外から訪れる人が膨大だというのに、肝心の会場がすべての人が入りきる事は不可能だ。こうした東京ビッグサイトの面積については度々問題となっており、いかにして広くして需要と供給のバランスを整えるかが最大の焦点だ。このビッグサイトの広さに関しては現政権も注視しており、何とかして見本市の会場として適した広さに出来ないかと模索しているという。

合計した比較値だと分かりやすい

ドイツのハノーバー展示会場が世界最大のコンベンションセンターと紹介したが、さすがにこれだけでは日本の展示スペースの広さがそこまで狭いという印象が取れないかもしれない。たまたまドイツがそうなだけではないのかと思ってしまう人もいるかもしれないので、日本が68位ということを証明するために、主な各国の合計展示スペースを見てもらえれば狭い事が理解出来ると思うので見てもらおう。こちらは展示スペースが広い順に記載して行く。

  • アメリカ、展示スペース合計値:671平方メートル
  • 中国、展示スペース合計値:475平方メートル
  • ドイツ、展示スペース合計値:337平方メートル
  • イタリア、展示スペース合計値:222平方メートル
  • フランス、展示スペース合計値:60万平方メートル
  • 日本、展示スペース合計値:35.1平方メートル

国としての広さも関係していると思うが、日本とドイツの広さはさほど変わりはないにも関わらずこれだけしか国内の展示スペースを用意していないという事実が露呈した。というより、統計的に国土の広さとしては日本のほうがドイツよりも広い事が証明されているため、これだけで経済に対してどれ程損失しているのかも分かってもらえるだろう。

アメリカと中国の面積の広さは言うまでもなく世界最高クラスに位置している、フランスも日本よりも広い上に国土面積が小さいイタリアに負けているという、ところどころで興味深い結果をはじき出している。こうしてみると東京国際展示場広いなぁと感じている日本人の尺度は非常に矮小だと痛感させられてしまう。

広さを意識すれば良いというわけではない

こうした東京国際展示場は世界でも最大級ではないのかと思っている人いる中で、実際には何とも微妙な位置にランクインしているというのがもの悲しくなる。こうした展示場の狭さによって産業界における地位の損失と共に、莫大な経済効果を得られないという単純な損得感情という話ではすまなくなる。だからこそ現在、何とかして展示場のスペースを広げることはできないだろうかという事が国会でも議論されている。

広ければそれだけ出展する企業の数も増え、産業としても国内経済においても潤沢した利益をもたらすので良いこと尽くしのように思うが、単純に展示会の整備を進めていけば良いという話でもない。では他に何を改善しなければいけないのかというと、最も根本的な問題としての中身を充実にしていなければ意味がないということだ。ここで一つの例として紹介すると、日本とドイツで開催されている見本市の違いについてあげて見ると、最も異なる点として見本市に出展している企業がその場で新たなビジネスチャンスを掴んでいるかどうか、ということに着目する。日本で開催されている見本市の中にはちゃんとしたビジネスとしての気概を見せるものもあるが、こうしたイベントの大半にお祭りとしての賑やかな印象が見られる。それを良いこと捉えることも出来るが、その中で繰り広げられる商談という会合が繰り広げられていなければ、中身が充実しているとは言えない。

それに比べてドイツで開催されている見本市の場合においては、まさしく取引交渉を行っている企業がすべてとなっている。目的意識を見出さなければ見本市としての真意を発揮することはできない、こうした明確に何をする場なのかを証明しなければ、産業界の発展を兼ねた重要なイベントとしての地位そのものが損なわれてしまう。日本ではそうした意識がどうしても狭いため、身内の押し売り問答といった場となっているのが印象的だと嘆く専門家もいる。

広いことに越したことはないが、見本市というものが与える影響力を今一度考え直さなくてはならない。